化学洗浄工法Chemical Cleaning
洗浄薬品でプラント内部に付着している
スケール、スライムを分解除去
酸(酸洗い)、アルカリ、溶剤、界面活性剤、純水などを使用して、汚れ、汚染などを除去します。
化学洗浄により、機器の持つ本来の機能・性能・美しさを甦らせ、稼働率アップ、長寿命化を促進します。

化学洗浄工法の特徴Feature
- 水回路に付着したスケールを、素材等に考慮した最適な化学薬品により分解洗浄。
- 鉄錆や炭酸塩等の硬質スケールも酸性洗浄剤にて強力に除去。
- 通常の酸洗処理では除去できないシリカスケールも、特殊洗浄剤にて短時間で除去可能。
- 化学薬品+エアによるキャビテーション効果でさらに洗浄効果を高めます。

化学洗浄の流れFlow

現地調査・ポンプの選定
現場に赴き、薬品循環ポンプを選定。洗浄機材を設置します。

スケール溶解試験
スケール除去剤を投入し、溶解テストを行います。汚れに適した洗浄剤を選定します。

薬剤投入
選定した薬剤を投入し、洗浄を開始します。

薬剤投入
選定した薬剤を投入し、洗浄を開始します。

水を昇温
内部に張った水を昇温させることによって、洗浄速度を速めることが可能です。

水を昇温
内部に張った水を昇温させることによって、洗浄速度を速めることが可能です。

循環洗浄
タンクを循環させ、スケールを溶解していきます。

洗浄廃液回収・処理
回路全体を洗浄し終えたら、洗浄液を排出し、機器を水洗いして完了です。

循環洗浄
タンクを循環させ、スケールを溶解していきます。

洗浄廃液回収・処理
回路全体を洗浄し終えたら、洗浄液を排出し、機器を水洗いして完了です。
施工事例Case
事例:フィルム延伸ロール内部薬品洗浄工事
・問題点
フィルムの製造過程で延伸ロールにて製品の引き延ばしをしていたが、井水使用によるスケール生成で内部の流量不足が起き熱交換バランスが崩れ、製品にムラが出る等の不具合が出ていた。
・調査・見積
問題となっているスケールの種類、ロールの材質、内部の構造、保有水量を分析、確認し使用薬剤を選定します。またロータリージョイント等の継ぎ手部分で仮設洗浄回路を決定します。回路材質への影響、洗浄時間、使用濃度や周辺機器の養生などを考え、全体の施工要領を確認します。また洗浄廃液の処分方法についても事前に協議します。
・実作業・施工結果(コスト比較)
保護具を着用し、周辺機器への飛散等無い様、養生の上仮設洗浄回路を設置して 洗浄します。洗浄流量、薬剤濃度を確認しながら循環洗浄し、洗浄後は中和防錆処理を施して水による腐食を防ぎます。
施工後、管内を確認(この場合は内視鏡カメラにて)し、スケールの有無を確認します。スケール除去確認後、継ぎ手類を復旧、試運転し漏水の有無を確認します。後日の生産状況にてムラ等の不具合は改善がみられました。